「最近ほてりが強くて…」「自分だけタオルがいるほど汗をかく…」「イライラが止まらない…」「腰痛肩こりが出てきた…」「うつ症状が出たり…」
様々な症状が出てくる更年期障害。
家事や子育て、趣味に影響が出て心身共に辛いですよね。
「これも更年期障害の症状なの?」とよく質問されますし、不安になっている方が多いです。
そこでこの記事では「更年期障害の症状」について書きますので役立てて下さいね。
更年期障害とは?
更年期とは、卵巣機能が衰えはじめ、女性ホルモンの分泌が減少する「閉経を迎える前後の期間」のことをいいます。
40代半ば頃と言われており、女性の3割の方が感じているという結果も出ています。
もちろん、更年期が始まる時期には個人差がありますが、閉経年齢で最も多いのが、50歳だといわれますので、45歳ぐらいがその目安といえます。
更年期障害のメカニズム
更年期障害とは、ホルモンバランスの乱れが原因の身体的・精神的不調のことであり、自律神経失調症の一つです。
更年期を迎える時期になる
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卵巣の機能が衰える
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卵巣から分泌されている女性ホルモン(エストロゲン)の量が減少。
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ホルモンバランスが乱れる
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更年期障害発症
という風なメカニズムです。
ホルモンバランスの乱れによって「体のほてり(ホットフラッシュ)」「大量の汗(スウェッティング)」などの自律神経症状が現れる。
これが更年期障害のメカニズムですが、ホルモンバランスの乱れだけが原因ではありません。
更年期の時期は、子供の独立・親の介護など急激に生活のリズムが変わる時期でもあり、生活のリズムの変化による精神的ストレスや家庭や職場でのストレスなども加わって、更年期障害が現れます。
更年期症状には、個人差があり、更年期を迎えてもほとんど気にならないほどの症状の人もいれば、日常生活も満足にできない症状の人もいます。
この差は、若いころに行なった無理なダイエットや不規則な生活・食事によってホルモンバランスが乱れていることが原因の一つであると考えられます。
更年期を安心して迎えるためにも、生活習慣を見直す必要があります。
具体的な症状
更年期の症状と言えば何が思い浮かびますか?
ほてりを想像する方もいれば、めまいやイライラを想像する方もいるのではないでしょうか?
更年期障害は全身症状や運動器疾患、精神的症状、消化器症状、生殖器症状等多岐に渡ります。
全身的な症状
- ほてり(顔がほてる・ホットフラッシュ)
- のぼせ(顔がのぼせる)
- 胸の痛み(乳房の痛み・動悸)
- 脈が早まる
- 多汗(大量の汗(顔から汗が止まらない)・スウェッティング
- めまい・ふらつき・耳鳴り
- 体がだるい(倦怠感)・疲れやすい
- 肥満(太る)
- やせ
- むくみ(むくむ)
- 頭痛・頭が重い
- 冷え
- 頻尿・尿もれ
- 抜け毛・薄毛
ホルモンバランスを調整しているのは自律神経です。
ですので自律神経症状が出てきます。
症状と普段の生活に影響が出ているストレス等から自律神経はさらに乱れ悪化していくので早めの治療をおすすめします。
運動器官系の症状
- 肩こり
- 腰痛
- 手足のしびれ
様々な運動器に問題が見られますが、
当院では腱鞘炎になっている方が多く見られます。
その理由は腱を硬くしてしまうホルモンが過剰に分泌されてしまい、正常に動かなくなります。
その結果腱鞘炎を発症してしまいます。
精神的症状
- イライラ
- 不安
- うつ
- 神経質
- 睡眠障害(眠い・不眠
- 意欲低下
- 物忘れがひどくなる(記憶力の低下)
自律神経が安定しないとこのような症状が出てきます。
自律神経は体温を調節したり、内臓の調整、睡眠の質等多くの生命活動に関連していますので、
重症化するとストレス性の胃潰瘍や鬱症状、不眠症などの症状に悩まされます。
ですので、早期の治療が望ましいです。
生殖器系の症状
婦人科系症状に悩まされている方も多いでしょう。
- 月経異常(生理不順・月経不順)
- 不正出血
消化器系の症状
- 吐き気
- 嘔吐
- 食欲不振
- 喉が渇く
- 口の中が渇く(唾液が減る)
このような更年期障害らしき気になる症状があらわれたら、一度病院で診てもらいましょう。
おわりに
様々な症状があり、非常に辛い更年期障害ですがしっかりとホルモン等原因を調整すれば徐々に良くなってきます。
「じゃあ、具体的などういう治療があるの?」と疑問に思った方。
それはまた投稿しますね。
皆様が不調に悩まず健康な生活がおくれますように…